半月板損傷
- 膝の曲げ伸ばし時に引っかかる感じがする
- 膝が曲がった状態からしばらく動かない時がある
- 膝関節の溝に沿って痛みがある
- 昔、膝関節を痛めたことがある
半月板損傷とは?
膝関節を構成している大腿骨と脛骨の間には半月板という軟骨があります。この半月板という軟骨に亀裂が入ったり欠けてしまったり、断裂してしまうことをいいます。若年層から高齢者まで幅広く発症しますが、若年層ではスポーツ活動中に損傷する事が多く、高齢者では加齢により立ったり座ったりといった日常生活動作で軟骨がすり減ってしまい損傷する事が多いです。また円板状半月板といい生まれつき半月板の形が異なることにより、痛めやすい方もいらっしゃいます。
起こりやすいスポーツ
柔道・ラグビー・バスケットボール・バレーボール・体操・スキー・サッカーなどコンタクトスポーツや、急な切り返しを行うスポーツに起こりやすいです。
半月板の役割
膝関節を作っている大腿骨と脛骨の間にある軟骨が半月板なのですが、内側と外側にそれぞれ一つずつあります。内側はCの形、外側はOの形をしています。膝にかかる荷重や衝撃を吸収して分散したり、関節を安定させて滑らかな動きができるようにする働きがあります。
半月板を痛めた際の症状
膝の内側や外側に痛みが出ます。また、階段昇降・しゃがんだ状態から立ち上がる・膝を捻った時・伸ばした時・正座などが困難になります。急な方向転換をしようとした時に膝が「ガクッ」と崩れるような感覚があったり、膝を曲げ伸ばしした際に引っかかかるような感覚があることもあります。その時に「カクッ」と音がなることがあります。またひどい場合だと、半月板が膝関節の中で挟まり、膝を伸ばせなくなってしまいます。これをロッキングといいます。ロッキングは自然に取れることもありますが、多くの場合は手術適応になります。
合併症
半月板を単独で損傷するよりも、膝周りの靭帯と一緒に損傷する事が多いです。急ブレーキをかけた時には前十字靭帯、膝を内側に捻った時には内側側副靱帯、膝を外側に捻った時には外側側副靱帯を一緒に損傷しやすくなります。
ベスト整骨院で行う半月板損傷に対する治療法
急性期の半月板損傷の時には安静のためにテーピング などで動きを制限することがあります。この時期は熱をもっていたり、腫れてきたりと炎症反応がみられます。炎症は、傷ついた組織を修復するために大量の血液が集まってきます。組織を修復するためには必要な炎症ですが、その時に「ブラジキニン」とよばれる化学物質が発生します。これが脳に痛みを伝える働きをします。痛みを和らげるには炎症反応を抑える必要があります。当院では超音波治療、電気治療、手技療法を行います。超音波治療をすることにより、炎症を抑える事ができます。また電気治療、手技療法を行うことにより治癒能力を高める事ができます。また炎症を早く抑えるために、テーピング を用いながら治療を行なっていきます。テーピングは膝関節を安定させるために固定をするほか、皮膚にアプローチをする事により炎症を早く抑える事もできます。スポーツ復帰を目指している方は、症状に合わせながらテーピング の巻き方を変えて、復帰を目指していきます。
半月板損傷は症状が進むと、変形性膝関節症へと進行します。膝の中の軟骨が擦り減ってしまい、将来O脚へと繋がりやすくなってしまうので、少しでも痛みがある場合は放置せずに治療をしっかり受けられることをおすすめ致します。